はじめに
2023年5月12日にChatGPTに新しいリリースアナウンスがありました。
Web browsing and Plugins are now rolling out in beta (May 12)
ということでまだベータ版ではありますが、ウェブブラウジングによる回答とプラグインを使えるようです。早速試してみましょう。
これらの機能は有料のChatGPT Plus契約が前提となります。
事前準備
デフォルト設定ではこれらのベータ機能は使えません。まずは設定画面で使えるように設定を行います。
設定画面の「Beta features」でWeb browsingとPluginsを有効にします。
するとGPTモデルを選ぶところでGPT-4をクリックするとBrowsingとPluginsを選べるようになります。
Default確認
まずはDefaultで質問してみます。
GPT-4の学習データは2021年9月までの情報しか使っていないそうで、当然2023年の情報は知り得ません。
Web browsing
そこで今度はWeb browsingに設定して質問してみます。
ちゃんと検索して最新の情報を答えてくれました。これはGoogleにはかなりの脅威ですね。
Plugin
今度はプラグインを選択してみます。
プラグインを選択するとPlugin storeへのリンクが表示されました。
Plugin storeには2023年5月現時点で125個のプラグインが存在していました。名前順に並んでいる訳ではなく検索も出来ないので、自分が探したいプラグインをいちいちページを移動しながら探さなければならないのがちょっと面倒です。
プラグインをインストールするとインストール済みのプラグインを簡単に確認できます。
いくつかのプラグインを試してみましょう。
Expedia
Expediaを使いたいからといってプラグインを指定する必要はありません。質問の文脈を理解して最適なプラグインで返してくれます。
写真付きのリンクも表示されてイメージが湧きやすいですね。非常に使いやすいです。
食べログ
おそらく現時点で唯一の日本会社のプラグインではないかと思います。
Speak
Speakは最近話題のAI英会話アプリです。ただ、ChatGPTには音声再生機能はないので英語を読み上げたりするといったことはありませんでした。
‘は’と書くべきところを’や’と書いてしまったのですが、誤字もきちんと汲み取って回答してくれました。
Link Reader
Link Readerは様々なドキュメント(Word、PDF、Webページ、パワポ、画像など)の内容を読み上げてくれるものでPDFの要約をお願いしてみました。
原本PDFはこちらです。
それっぽく要約されていますが内容が全然違います。リンクのPDFのタイトルは「AI 脅威論の正体と人と AI との共生」というものでタイトルも内容も全く違ったものを要約してくれました。
たまにこういうところもあるのでやはりChatGPTを100%信じることはせずきちんと確認が必要です。
ちなみにプラグインは3つまでしか有効にできません。他のプラグインを使いたい場合はインストールと有効・無効の設定が必要です。
ChatGPTの新機能リリースでGoogle検索の脅威にもなるようなWeb Browsingや、プラグインを使う事でより強力な道具としての使い方を確認してみました。
AIは完璧ではなく万能でも無いのでおバカなところを確認出来たのも良かったと思います。
おわりに
TC3は「Gig Innovated.」のスローガンを掲げ、ギグ・エコノミーとの共創を通してソフトウェア開発やAI開発を支援する会社です。ギグ・エコノミーとの共創による開発には、ツール、プロセスなどの観点で様々な課題も存在しています。このような世界を一緒に作っていく仲間をTC3では募集していますので、カジュアル面談などお気軽にお問い合わせください!(参考:リクルートサイト)