💬 はじめに
生成AIの登場や複数プロダクト戦略の加速により、SaaSの構築と運用はますます複雑化しています。そのため、今の時代に求められるのは、ただの技術知識ではありません。むしろ、チーム全体で共有できる「共通言語」と、成長を支える「柔軟な設計思想」です。
2025年4月、AWS JapanとTC3が共催したウェビナー「成功するSaaS開発最前線」では、書籍『マルチテナントSaaSアーキテクチャの構築』の翻訳者であるAWS河原氏と、SaaS向け基盤サービス「Tactna」を提供するTC3須藤が登壇し、スケーラブルなSaaSの作り方について深掘りしました。
本記事では、その内容のハイライトをお届けします。
また、アーカイブ動画を期間限定で公開しています、この機会にご確認ください!
💡 本ウェビナーのハイライト
- SaaSの本質は技術ではなくビジネスモデル
- SaaSは「摩擦のないサービス中心のモデル」。
- 俊敏性・運用効率・イノベーションが鍵。
- 重要なのは“共通認識”の構築
- 書籍の第1章「SaaSマインドセット」が全チームメンバーの共通言語として機能する。
- 開発・営業・プロダクトマネージャーが同じ視点でSaaSを捉える必要性。
- 書籍の第1章「SaaSマインドセット」が全チームメンバーの共通言語として機能する。
- アーキテクチャの基礎:アプリケーションプレーンとコントロールプレーン
- アプリは顧客体験を直接提供します。一方で、コントロールプレーンは運用と管理の基盤。
- コントロールプレーンの軽視はSaaS拡張時に致命的な課題となる。
- アプリは顧客体験を直接提供します。一方で、コントロールプレーンは運用と管理の基盤。
- 導入初期に重視すべき“オンボーディングとアイデンティティ”
- テナントとユーザーの紐づけが体験を左右。
- SaaS Identityのモデル拡張により、B2B特有の複雑な関係性に対応。
- テナントとユーザーの紐づけが体験を左右。
- リソースの分離モデルは“サイロ”と“プール”に分類
- 全テナントに同一環境を提供する“プールモデル”、
- 高度な分離が求められる“サイロモデル”、混合型も活用可能。
- 全テナントに同一環境を提供する“プールモデル”、
- ティアリング戦略は単なる料金設計ではない
- つまり、アーキテクチャ設計に直結する戦略。コントロールプレーンで一元管理がおすすめ。
- つまり、アーキテクチャ設計に直結する戦略。コントロールプレーンで一元管理がおすすめ。
- 共通基盤の重要性とTC3の“Tactna”
- 複数アプリの共通アカウント基盤を提供。
- テナント・ユーザー・アプリの関係性を一元管理し、スムーズなオン/オフボーディングを実現。
- 複数アプリの共通アカウント基盤を提供。
📘 まとめ:SaaSの成功は“共通言語”と“体験設計”から
ウェビナーで強調されたのは、「技術選定」よりもまず「共通認識」と「体験中心の構造」を意識することです。チーム全員がSaaSを正しく捉え、構成の基本を理解することが、持続可能でスケーラブルなSaaSの第一歩となることがわかりました。
今回紹介された書籍『マルチテナントSaaSアーキテクチャの構築』は、SaaSに関わるすべての方におすすめできる“現場と理論”をつなぐ一冊です。
▶️ アーカイブ動画で全編をご視聴いただけます
ウェビナーでは、ここでご紹介しきれなかった実装の詳細や質疑応答も盛り上がりました。SaaS開発に関わるすべての方にとって、今後の設計や事業成長にヒントとなる内容が詰まっています。
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