はじめに
こんにちは、TC3のマーケティング中村です。
「“Gig”abyte」は、TC3をより深く知っていただくためのブログシリーズです。過去2回は、TC3の代表取締役の須藤にTC3立ち上げの経緯(こちら)や、Topcoderの魅力(こちら)についてインタビュー形式でお伝えしました。
今回以降何回かに分けて、TC3のメンバーに突撃インタビューをしていきたいと思います。TC3のエンジニアがどのようにお客様のサポートをしているのか、などご理解いただければと思います。また、今回は、TC3で人事採用を担当している麻生からインタビュー形式で社員の素顔に迫っていきます。
―――インタビューここから―――
自己紹介
人事採用担当 麻生(以下、麻生):それではさっそくですが、今回からTC3のメンバーへのインタビューということで、木幡さん、李さんのお二人にインタビューをしていきたいと思います!まず、ウォーミングアップということで、お二人の趣味をお聞かせいただけますか?
プリンシパル・エンジニア 李(以下、李):私は、出身は韓国なのですが、日本の大学を出ています。元々日本の漫画やアニメなどのカルチャーが好きです。映画鑑賞なども好きで、昔は家にホームシアターを設置していましたね。読書もよくしています。
麻生:李さんはスラムダンクなどがお好きだとどなたかから聞いた覚えがあります。読書も熱心にされているのですね。木幡さんはいかがですか?
プリンシパル・エンジニア 木幡(以下、木幡):私は、最近だと近くに小さなブルワリーが4−5軒あるので、そこに足を運ぶことが多くなりましたね。なので、クラフトビール店巡りが最近の趣味ですかね。
麻生:なんと、周辺に沢山のブルワリーがあるなんて珍しいですね。お仕事されて、ビールでリフレッシュ、という感じでしょうか。
技術バックグラウンド・TC3への参画経緯
麻生:木幡さんはTC3の創業時から参画されていますが、簡単にバックグラウンドをお聞かせいただけますか?
木幡:そうですね。どんな感じでお話すればよいですかね。私は大学ではコンピュータサイエンスを専攻していまして、社会人人生ずっとIT系の会社に属しています。大半が、エンタープライズ向けのアプリケーション開発やパッケージ開発に従事しています。
Topocoderとの出会いですが、クラウド系の技術コンサルティング会社に所属していた際に、その会社がTopcoderを買収したんですね。研究開発チームに所属していたんですが、Topcoderのプラットフォームをモダナイズするプロジェクトに参画したことがきっかけです。そのプロジェクトでは、プラットフォームのパブリッククラウド環境への移行であったり、認証系のサービス開発開などに携わっていました。代表の須藤さんがそのチームをマネージしていましたので、その経緯で日本でTC3を立ち上げた際に一緒に仕事をするようになりました。
麻生:ありがとうございます。以前に須藤さんからそんな話は伺っていましたが、Topcoderの根幹となるプラットフォーム開発に携わっていたんですね。
では続いて、李さんお願いできますか?
李:私は日本の大学を出てその後、Windows関連のシステム開発や、POSシステムのWEB版のようなものを開発したり、自社でもつプロダクトの開発、モバイル系の会社など、主に開発に携わってきました。中にはサービス企画などにも携わり、商用化に向けて開発をしていたりします。ガチガチのエンジニアというよりは、ビジネス側にも関わってきています。
麻生:李さんはどのような経緯でTC3に入社されたんですか?
李:元々Topcoderはあまり知らなかったのですが、エージェントからの紹介でTC3のことを知りました。Topcoderにはいわゆるトップエンジニアと呼ばれるような人が所属しているということで、魅力を感じました。クラウドソーシングなどの分野でこういった優秀なエンジニアの力をオンデマンドに活用していく、というTC3のビジョンにも可能性を感じたのを覚えています。
印象的なプロジェクトは?
麻生:ありがとうございます。今もお客様にはGigOps Platformを活用していただき、Topcoderのコンテストを運営しているのですよね。
さて、続いて、TC3で取り組んだプロジェクトで印象的なプロジェクトや「Topcoderすごい」と感じられたことがあれば共有いただけますか?
木幡:私がはじめてTopcoderのコンテストを実施したのが、国際送金のためのPoCを行うプロジェクトで、ソフトウェア開発コンテストを開催してTopcoderのコミュニティに開発を依頼しました。実は、それまでプラットフォーム開発には携わっていたものの、サービス(コンテスト)をちゃんと利用したことがなかったんですね(笑)。実際にユーザーとしてTopcoderのサービスを利用してみて、これはすごく面白いなと感じました。
従来の開発スタイルだと、チームメンバーに依頼するにしてもアウトソースするにしても、最初に仕様や環境を準備してそれを説明して、作ってもらってこちらでテストをして、、という感じかと思うのですが、Topcoderコンテストの場合だいぶ違っていて、端的に言うと、仕様を準備するのは一緒ですけれども、「仕様書をコンテストという箱に投げると成果物がポンっと出てくる」という感じなんですね。仕様についての問い合わせも当然ありますが、すべてオンラインのシステム上で行われますし、コードレビューやテストもTopcoderの専任レビュアーがやってくれます。この自動操縦感が、未経験の感覚で鮮烈でした。未来の開発ってこういう感じなのかなと。ちょっとおおげさかも知れませんけど。そして、開発スピードが驚くほど速い、ということもその一因だと思います。丸投げに聞こえるかも知れませんが、中身はしっかり確認します。優秀な開発者の成果物ってやっぱり凄いんですよ。すごく勉強になりますね。
李:様々なプロジェクトに携わってきたのですが、開発コンテストでは世界で最初の量子コンピューティング技術のプロジェクトに参加できたことは非常にエキサイティングでした。実際に量子コンピュータ(*)のプラットフォームでサンプルコードを動作させたときに、「これが量子コンピュータのコードか」と感動しましたね。
*実際には量子コンピューティング技術から着想を得てデジタル回路で組み合わせ最適化問題を実用レベルで解くことができる「Fujitsu Digital Annealer」を利用したプロジェクト(参考)
Topcoderのコンテストでは、アルゴリズム開発の領域でお客様をサポートさせていただいたのですが、お客様がこれ以上は品質を上げるのが難しいとおっしゃられていた状態だったにも関わらず、Topcoderが個人の力で3日程度でこれ以上無理だと言われていた品質を簡単に超えてきました。これも感動しましたね。
麻生:なるほど。お二人とも異なる領域のプロジェクトですが、Topcoderがスピーディに、品質の高い成果物を提供できるということがわかりました。
ちなみに、実際Topcoderのコンテスト実施に際してどのようなことをされるのでしょうか?
Topcoderコンテストについて
李:TopcoderコンテストにおけるTC3の役割は、コンテストの準備・運用・成果物の納品までの全体の取りまとめですね。お客様の課題をコンテスト形式に落とし込み、事前に成果物の評価や順位を決めるための軸を決めていき、コンテスト開催期間中は参加者とのコミュニケーションもCopilotを通じて実施します。コンテスト終了時には順位を決め、お客様に成果物であるソースコードと解法が記載されたレポートを取りまとめます。
麻生:コンテスト開催で難しい点などありますか?
木幡:仕様を書く際に、なるべく抜け漏れが無いようにやるのがコツですね。参加者が多国籍ですので、コンテストの出題者であるお客様の意図がしっかり通じるように準備することが重要です。なかなか難しい点ですが、当たり前と言えば当たり前なことです。お客様が求める難しい課題解決の方向に参加者を向かわせるには、SPECとよばれるコンテストの仕様書を丁寧に、お客様と確認しながら進める必要があります。
麻生:なるほど。私には難しくて理解が追いつきませんが、コンテスト開催するにもお二人のように何度もコンテストを開催して得た知見が重要そうだと感じました。
仕事のやりがいを感じるのはどのような瞬間でしょうか?
李:先程も言いましたが、Topcoderは無理と言われるような難しい問題であっても、解決してくることが多くあります。なので、量子コンピューティングなどの先進的かつ難易度の高いプロジェクトを経験できるのはやりがいを感じますね。今まで自分が経験したことの無いような領域での発見があったりします。
別案件では、お客様と議論しながら提案し、開発、というプロセスでご支援をしているのですが、従来型の受託開発ではこのような経験はできないと思います。
木幡:李さんのコメントに同感です。お客様によって、具体的に解決したい課題やその解決方法が明確になっている場合もあれば、そうでない場合もあります。課題や解決方法を深堀りしたり、漠然としている場合には調査を通していくつかの選択肢を見つけ、お客様とディスカッションしています。正解がわからないことも多いので、確度が高いところを見つけて、プロジェクトを進めていくのは張り合いがありますよね。
麻生:ありがとうございます。Topcoderのハイスキルな成果を得るだけではなく、お客様と議論をしながら、課題を解決していくというプロジェクト運営においてもチャレンジングでありながら、エキサイティングな経験ができるということですね。
フルリモートでの働き方
少し毛色の異なる質問になりますが、TC3は、新型コロナ(Covid-19)が流行する前からフルリモートでの働き方をしていますが、基本在宅・フルリモートでの働き方についてはいかがでしょうか?
木幡:フルリモートであっても、例えばプロジェクトの引き継ぎ時などは一度集中的にフェイス・トゥ・フェイスで話をしたほうが密度がありしっかり頭にある情報を伝えられるので、コロナ以前はそのようにしていました。最近では、Google MeetやZoomなどのビデオチャットツールでメモ書きを共有しながらやるようにしています。いろいろと便利なツールが出てきていていますよね。ひと昔前だと難しかったんでしょうが、それらを活用してコミュニケーションをしっかり取るようにしています。
在宅で良い点は、勤務時間が他の時間に使えるということですね。例えば、子供を病院に行かせなければならないとか、家事をしなければならないということも柔軟にできるところが良い点だと思います。
李:いわゆるテレワークで良いと言われている点はすべていいと思いますね。また、会社にずっといて気が張っているよりも自宅でリラックスする時間も重要だと思っていて、そういうときに新しいアイデアなども生まれると思っています。
麻生:ありがとうございます。今ではフルリモートも普通に近づいていると思いますが、その中で工夫されている感じですね。
今後取り組みたいこと
もっとお話をしたいところですが、既に1時間以上話をしてしまいましたので、最後に今後TC3で取り組んでいきたいことなどあれば教えてください。
木幡:TC3では、TopcoderをはじめとしたGigを活用して、ソフトウェア開発をスムーズかつセキュアに実施することができる、GigOps Platformを開発してお客様に提供しています。今後このGigOpsの拡張も進めていきますので、こちらに取り組んで行きたいと思います。
李:私は、プロジェクト関連では、AIや機械学習などの領域にも積極的に携わっていきたいと思っています。また、社内で言うと、社内ベンチャーのようなことができればなと思っていたりしますので、今後はそういう活動もできたらいいなと考えています。
麻生:木幡さん、李さん、本日はお忙しいところお時間頂きありがとうございました!
木幡・李:ありがとうございました。
―――インタビューここまで―――
おわりに
いかがだったでしょうか?TC3がTopcoderを活用してどのようにプロジェクトを運営しているのか、2名のエンジニアとのインタビューでなんとなくご理解いただけるでしょうか。
TC3では、一緒にGig/クラウドソーシングでデジタルサービスのつくり方を革新していく仲間を積極的に採用中です!ご興味ある方はカジュアルな面談も可能ですので、ぜひお問い合わせください。
- お客様の課題に寄り添い開発を進めたい
- AI・人工知能、機械学習などの先進的な技術を活用したプロジェクト運営をしたい
- 従来型の開発体制ではなく、Gigを活用した新しい作り方に興味がある