はじめに

TC3ではお客様のAI開発を支援するサービスとして、「伴走型AI開発支援サービス」を提供しています。またそれ以前より、世界中のエンジニアが競い合ってAIエンジンを開発するTopcoderマラソンマッチというコンペ開催なども行い、多くのお客様を支援してきました(事例一覧参考ブログ)。

お客様へのサービス提供を行いながら、AI開発をより身近なものにするべく、GigCometというサービスを企画し、この度デモ版のサービスとしてローンチしました。

ローンチに至るまでの背景、などをGigComet開発リードの梅本へのインタビュー形式でご紹介いたします!

GigCometのアーリーアクセス版はこちら

demo.gigcomet.com

コンセプト背景

Q1: まず初めに、GigCometのコンセプトはどのようにして生まれたのですか?

はい。僕は普段AIアーキテクトとして最先端のAI領域での製品開発やR&Dといった技術支援をお客様へ提供させて頂いております。この技術支援においてTC3の特徴であるGigの活用を最大限活用をしており、お客様からは様々なAI分野のご依頼を頂くのですが世界中の専門家を活用することでほとんどすべてのタスクをご期待通りに進めることが出来ています。この経験から僕の中でAIプロジェクトをよりクイックに効率よく進める最適な方法がまさにTC3で実施している技術検証であるという考えを持つようになり、この方式を世の中に広げることで世の中のAIプロジェクトは実装スピードが向上しより便利な世の中が実現できるのではという野望が生まれました。GigCometはTC3の信じるGigの活用をAIという高度な知識が要求される領域で利用するというコンセプトで作られています。

GigCometが解決する課題とは?

Q2: GigCometを開発するにあたって、具体的にどのような問題を解決しようとされたのですか?

よくAIプロジェクトがうまく進まないという声を聞きます。個人的にはこの理由としてプロジェクト関係者のAIに関する知識・経験不足が大きいと感じています。そもそもAI領域というものはとても専門性が高くかつ急激に発展・変動している分野であり、新しく参入しようとするにはとても敷居が高いです。また、AI領域には画像・言語・音声など幅広いジャンルがあり、1つの分野のスペシャリストであったとしても他の分野は全く分からないということも容易にあり得ます。

そのような背景がある中で、現在のAIプロジェクトは大きく2つの進め方があると思います。1つ目は内製AIチームを立ち上げて進めていく方法で、2つ目はAIベンダーへ外注して開発する方法です。他にも業務委託で小規模に進める方法もあるかもしれませんが少数でしょう。内製AIチームの立ち上げは初期投資がかなり必要となり、採用で上手く行かなかったりAI機能を定期的にリリースできるまで時間がかかってしまうリスクがあります。一方でAIベンダーへ外注すると安定した成果が得やすいという利点はあるものの、外注費用が大きくなりがちだったりAIに関する知見がブラックボックスになってしまい、社内のAI技術力向上に繋がらないという問題があります。近年はどの企業もAI技術で他社と差を付けようとしているため、AI機能の開発だけでなく社内のAI技術自体も大切な資産になってきています。

このような問題がありAIプロジェクトはなかなか上手く行っていないと思うのですが、GigCometではこれを解決する第三の新たな進め方になると思っています。内製チームのように技術や知見を社内に蓄積しつつ、AIベンダーへ外注するよりもコスパ良く進めることが出来る、そんな方法がGigCometで実現出来ると信じています。

プロダクトの特徴と開発プロセス

Q3: GigComet のプロダクトとしてのユニークな特徴は何ですか? 特に競合する他のサービスと比べての強みはどこにあると思われますか?

他のプラットフォームは主に人材のマッチング機能を提供していますが、GigCometはその一歩先を行きます。GigCometはプロジェクトのライフサイクル全体を通じて支援することに重点を置いており、専門的なAIチャットボットを通じて提案からプロジェクトコンセプトの練り直しまでお手伝いします。さらにプロジェクトAI分析ツールを用いてより効率的に業務タスクを生成し、プロジェクト管理フェーズにおいても時間と資源を節約します。これにより、ユーザはアイデアの構想段階から実行まで、複雑なアウトソーシングプロセスにおける一連のハードルを、GigCometへのシンプルな相談とスマートなオートメーションで乗り越えることが可能となっています。簡潔に言えば、GigCometは単に人材を見つけるだけでなく、みなさんのAIプロジェクトが成功するための全面的なサポートを提供するサービスなのです。

デモ版の機能は以下のものがあります。

AIチャット相談

AIと対話しながらアイデアのブラッシュアップや整理をすることが出来ます。この機能でプロジェクトシートを作成します。

プロジェクトAI分析

作成されたプロジェクトシートを基にGigに依頼するタスクを複数のフェーズで作成します。開発期間や費用のざっくりとした見積も見ることが出来ます。

将来の展望とアップデート 

Q4: GigCometの今後の開発ロードマップや、計画されている新機能はありますか? 

はい。様々な機能を追加予定ですが、最も優先度が高いのはタスクに対するGigのレコメンド機能かなと思っています。ここまで出来てしまえば、ジャストアイデアから実開発の依頼だったりコンサルティングなどの相談自体を数十分から数時間で完結することが実現できます。その他にも、Gigに依頼した後の管理プロセスを効率化する機能も作りたいと思っています。

梅本さんのビジョンとメッセージ 

Q5: 最後に、梅本さんがGigCometを通じて実現したい世界観についてお話しいただけますか?

実現したい世界観はまさにTC3のビジョンと一緒で”Gig Innovated.”です。GigCometを通じて多くの企業様がAIプロジェクトをよりクイックに開発することが出来ると思いますし、それを通じて社会により便利な機能がどんどん追加され社会全体がその恩恵を受けることができます。また、Gigにとっても自身の高度な技術で貢献出来る機会が増えますし、様々な業界・分野での経験を得ることができます。そのような世界になるためにもGigCometの開発を進めていきたいと思います。

おわりに

GigCometは現在デモ版を展開しています!是非一度お試しいただき、フィードバックなどいただけると今後のブラッシュアップにつながるため、大変ありがたいです。

また、本サービスのベータ版にご興味があるかたはぜひお問い合わせいただければ幸いです。

GigCometデモ版

GigCometのサービス内容詳細については特設サイトや、以下フォームより資料をご参照ください!