ギグエコノミーを活用したデジタルサービス開発を提供するTC3株式会社（以下、TC3、本社：東京都千代田区、代表取締役：須藤 義人）は、エンタープライズ企業向けに提供するIDおよびアクセス管理の統合マネージドサービス「Tactna（タクトナ）」の対応範囲を拡大し、決済サービス Veritrans4G および AWS Cognito をサポートすることを発表しました。
本対応により、企業は複数のサービスを展開する際の認証・認可管理を一元化し、ユーザー体験と運用効率を両立させた信頼性の高いサービスを迅速に構築することが可能となります。
背景
2024年5月にアーリーアクセス版を提供開始以来、Tactna はエンタープライズ企業向けに、UIのカスタマイズや拡張開発が求められる IDaaS（Identity as a Service）分野での新たなソリューションとして注目を集めています。B2Bサービスに特化した本サービスは、ID管理機能にとどまらず、ユーザーのビジネス要件に応じたUX向上や業務運用面での柔軟性を提供しています。これにより、エンタープライズ企業が必要とする高度な認証・認可管理を効率的に実現します。
ウェブサービスの機能要件、非機能要件は、その事業体のビジネスモデルなどによって異なり、それぞれの条件に応じて、認証機能や動作基盤を選択することが多くあります。このような背景やお客様からのフィードバックを元に、今回のアップデートに至りました。
機能拡張の概要
今回のアップデートにより、Tactna は以下の新たな機能・拡張を提供します。
- 決済サービス対応：DGファイナンシャルテクノロジーズ社が提供するマルチ決済サービス「Veritrans4G」との連携が可能になりました。ユーザー管理ポータルにおいては決済のための情報を入力させたり、課金情報の表示させるなどの要件に対応することが可能です。Veritrans4G では、カード決済の他コンビニ決済、ID決済など30種類以上の決済に対応しており、様々な業態への対応が可能になります。
- マルチIDaaS基盤への対応：Okta Customer Identity Cloud（Auth0）に追加し、AWS Cognito に対応しました。AWS Cognito は複数アプリへの対応や、画面系の開発、認可設計などが複雑になりがちですが、本機能拡張によりTactnaのベストプラクティスをご活用いただけます。
- UX改善：UX関連のアップデートを行い、ユーザー操作性の向上を行いました。
- 代理操作モードの実装：サポート担当者がユーザーと同様の操作環境で支援できるようにし、サポート体験の質を向上します。
画面スクリーンショット
●決済サービス対応
ユーザーやアプリケーション利用に支払いが紐づく場合、決済に向けた設定画面もユーザー管理画面で提供する必要があります。様々な支払い方法に対応するため、今回の対応では、Veritrans4G に対応しました。
●代理操作モード
ユーザーの管理者に成り代わって、ユーザーチーム（組織）に所属するメンバーの情報の編集や、MFA（多要素認証）の無効化などをすることが可能になります。これにより、ユーザーからのお問い合わせをうけた際に効率的にトラブルシューティングをすることが可能です。
今後の展望
TC3 は、Tactna を通じてエンタープライズ企業のデジタルサービス展開を支援し、信頼性と柔軟性に富んだ ID管理を実現することで、企業の成長と顧客満足度向上に貢献してまいります。詳細は当社ウェブサイトの特設ページをご確認ください。
