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はじめに
3月25日に、Oktaを活用した、『デジタル顧客接点トータルサービス』を発表いたしました。今回のブログ記事では、本サービスでキーとなるCIAM(読み方:サイアム)がなぜ必要とされ、どのような機能ポイントを抑えておくべきかをご紹介致します。Customer Identity & Access Managmentとは
CIAMは、Customer Identity & Access Managementの略称*で、「顧客アイデンティティとアクセスマネジメント」と翻訳されます。名前から分かるように、顧客が利用するアプリケーション/ウェブサービスなどにおける認証認可やIDの管理の技術カテゴリを意味しています。*Consumer Identityと呼ぶこともあります Oktaはグローバルでアイデンティティ管理サービスを提供する企業であり、従業員向けアインティティ及び顧客向けアイデンティティ管理の2つの領域のソリューションを提供しています。(Oktaのウェブサイト)CIAMが必要とされる背景
ID管理というと、Active DirectoryやLDAPなどのように、社内の従業員向けのID管理を思い浮かべる方が多いかと思いますが、みなさんも様々なサービスにユーザー登録しているように、消費者向け・顧客向けのアイデンティティ管理は世界中で利用されています。 また、昨今では『DXレポート2』でも取り上げられているように、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で、デジタルな顧客接点を作ることが重要視されるようになっています。既存のお客様向けに今までの対面での接点だけでなく、新しくデジタル(スマートフォンや、ウェブなど)での接点を作り、売上向上・ファンづくりをしていく流れが出てきています。端的なキーワードで言うと、Customer Experience(CX、顧客体験)を向上するために、ユーザービリティが高く、セキュリティ要件も適切に設定できるCIAMが必要とされているということです。 DXレポート2関しての参考ブログ記事は「『DXレポート2』から読み取れる2つのポイント〜DXの取り組みは二極化・PoCの正しい運用の重要性〜」をご参考ください。CIAMにおける機能ポイント
それでは、顧客アイデンティティとアクセスマネジメント(CIAM)では、どのような機能が必要なのでしょうか?Software Design 2020年11月号の”第1特集 今さら聞けない認証・認可セキュアなIAMを実現するために覚えておきたいこと”では、CIAM(Consumer Identity and Access Management)における機能ポイントは以下のように上げられています。- 認証画面のカスタマイズ
- 脅威検知機能
- プライバシー保護への細やかな配慮
- パスワードレス認証への対応具合
- IoTデバイスなどでの利用を考えた汎用性
- スケーラビリティ
- 顧客の要望するIdP(ID Platform)を選択できる
- アプリとの統合のしやすさ、SNSとの容易な連携
- 各種フェデレーションプロトコル(SAML2.0やOpenIDConnect)、プロビジョニングに対応(SCIM)
おわりに
今回はCIAMに必要とされる機能ポイントと、Oktaでカバーされる主要な要素についてご紹介致しました。TC3は、Oktaの導入から、周辺のアプリケーション開発をトータルにご支援するサービスとして、『デジタル顧客接点トータルサービス』を提供しています。ID管理や顧客向けUIなど、顧客接点を改善されたい方は、ぜひお声がけください。 『デジタル顧客接点トータルサービス』のご紹介資料は以下のフォームからご確認いただけます。 (フォームが表示されない場合には、こちらからご確認ください)資料ダウンロードは以下のフォームにご記入ください。
キャッチ画像は、Francesco Gallarotti on Unsplash を活用させていただきました。